2018年04月28日(土) マグネットパワー・オン

「厳密にはめまいではありません」

脳神経外科医が言う。

「めまいとは回転性のものです」
「眼の前がグルグル回って運動機能が阻害される、それが本来のめまいです」

では、わしの症状は何なのか？

「簡単な検査の結果、あなたの脳に所見は見られません」
「ふわふわする浮遊性のめまい、それは」

それは？

「肩凝りです」

え……。

なんと、耳でも脳でもなかったわしのめまい。
それは肩や首の筋肉がこわばって自律神経を圧迫する事でおきる神経性の障害だった。
要するにサビ残のストレスでキン肉が頼みもせんのに固くなってやがるのだ。
どうせ固くなるなら別のトコにせんかい。

更に医師の話は続く。

「でも脳をもっとキッチリ調べて安心したいでしょうから……」

てなワケでMRIの世話になった。
何かしらの病でMRIを毎年やってるような気がするな。

ジャギみてぇなマスク付けてカンオケのような機械にずぶっと入る。

すると猛烈な磁石の力でババンバン。
腕が飛び出すババンバン。飛び出さんが。


科学の力だ！


そして大量の磁力を浴びたせいか……なんか調子良くなったぞ。
だんだんめまいも薄らいで来た。

「コレがあなたの脳です」

と、MRI検査後に自分の脳の16分割スライス画像見せられる。
生きながらおのれのグロ画像を見るとはな。
でも脳みそには異常なしなので、少し安心した。

去年はちんこの映った腰の透過写真見ながら別の医者と話したが、今年は脳である。
さて連休だが、体を休めて終わりのような気がする。

明日は内科だ。