2025年03月09日(日) ヘイケガニ

ハサミの正しい使い方。




言わずとしれた、甲羅に憤怒の人面のカニさん、ヘイケガニ。
小学生の頃に見たコイツの写真はインパクトあった。


壇ノ浦の合戦で無念の内に海に沈んだ平家の怨念がカニに乗り移った。
とまことしやかに言われていた。
お土産物屋で買った平家蟹の標本を見たノーベル賞学者ジョセフ・マラー。
イギリスの進化生物学者ジュリアン・ハックスリとともに研究。
マラとかスリとかぶっそうなやつらだな。

「日本人が平家蟹を平家の亡霊と忌み嫌って食べないから、結果的に平家蟹の保護につながり、それが影響してあのような顔になった。屋島、壇ノ浦から遠ざかるに従い、その面相にも変化が見られるのではないか」

人為的進化の持論を発表。
だが日本のカニ先生と言われる学者酒井恒が異を唱えた。

・北は紀伊半島、南は有明海、朝鮮半島の黄海沿岸、中国、台湾にも分布していること。
・広く分布していても平家蟹の種の特徴に変わりがないこと。
・日本人が平家蟹を食べないのは平家の亡霊を恐れているからでなく、殻ばかりで固く肉もないため。
・平家蟹に似た蟹の化石も出ていること。

だがハックスリのスリ野郎はこれを無視。
LIFEに論文を掲載し、かのカール・セイガン博士までコレを信じてしまった。
だから面相の変化もないし化石もあるっての！
傲慢な欧米の学者は真実を無視して持論を強引に喚く傾向があるな。
しかも1980年代なのでごまかしやすい。

今ではネットでバカな事は簡単に暴かれるだろう。
だが未だに人為的進化は論争になってるらしいが、いい加減現実見ろよ毛唐。

ちなみにヨーロッパにも人面蟹は存在する。
紀元前１世紀のブリトン人の王様カッシウェラウヌスの名を冠しているカニ。

平和なカオしてるね。