2023年03月21日(火) 大四畳半時代

番宣ではみパン。



またまた昔話の時間です。
さぁ、昭和の時代へタイムトンネルを潜ろう。


わしは青年期に四畳半一間で月給5万で暮らしていた。
大四畳半貧乏時代である。
当時、高校の先輩だった人達と休日に集まって映画鑑賞、または8ミリ映写機で映画を撮っていた。

先輩YK氏は正規版から海賊版まで海外の映画ビデオを取り揃えており、経済力に乏しいわしが様々な映画を見られるのは実に有り難い。
彼は面倒見がいいせいか映画仲間が大勢おり、わしも仲間に入れてもらった。

その中の1人、イケメンの変態とはすぐ仲良くなり、毎回女子がいながらも猥談に花を咲かせていた。
しかし彼は変態でありながら実際に手も早かった。
映画仲間には生粋のお嬢さんもおり、毎回わしらが繰り広げる猥談には渋い顔をしていたのだが……。
いつの間にか変態とお嬢さんはくっついてしまった。
そ、そんなそぶりも見せなかったのに。

イチャラブ写真まで撮って見せつけやがって。
しかし、やがてお嬢さんの親の知るところとなり、変態は姿を見せなくなったのだが、どうしたのだろう。

あれから数10年。
ブラックな仕事に忙殺されて、映画仲間とは疎遠になってしまった。
世間では、ビデオはDVDやBDに取って代わられ、更にネット配信でDVDにこだわる必要もなくなっている。
そしてネットで海外の海賊なんでもない。

先輩YK氏の訃報をネットで知ったのは一昨年。
久しぶりに連絡取ってみようと調べた矢先。
彼は本を何冊か出しており、ある有名作曲家のファンクラブ日本代表であった。
その為、故YK氏という記事を見つけてしまったのだった。

墓参りくらい行きたいんだが、どこに連絡していいものやら。
実家の場所は知ってるんだが、いきなり訪ねても不審者である。

コミュ障はこうなる。
歳が行っても、もっと彼らと遊んどきゃよかったが、後の祭り。