2016年07月13日 腹に4つの傷の男

わしの腹、3つかと思ってたら4つ穴あいてた。
ひょっとしてと確認したがダメである。
北斗七星の形にはなってなかった。

一番近いのはカラス座である。


胆石は胆嚢ごと切除する。
いったん石ができた胆嚢は結石再発リスクが高く、胆管に詰まったり腫瘍化も懸念されるからである。
胆嚢は胆汁一時置き場で、胆汁そのものは肝臓から供給される。
ゆえに取っても消化の弊害とはならないのだが、油の多いものを食うと供給が追いつかなくなり腹下す事もある。
つまりわし胆嚢ないの。

胆嚢はどこに行ったかと言うと……。

グロい話なので以下は色反転する。全選択 Ctrl + a（macはcommand + A）で反転いたす。

手術後、病室でわしの帰りを待つ身内の元に担当医がやってきた。
彼は白い袋を見せて言う。
「ご子息の胆嚢です」
そしてサクッとメスを入れると、隕石みたいな石がコロンと転がり出た。
「これが胆石ですね、記念にどうぞ」
と言って、担当医は採れたてホカホカの石を容器に入れて渡した。
わしの身内はなぜか手術立ち会いが多く、よく臓物見せられるらしい。
おかげでしばらくタラコが食えなくなるとか。
耐性なきゃ卒倒するんじゃねぇか？わが子の臓物持って来られたら。
そしてわしの胆嚢はホルマリン漬けで保管された後、火葬場で焼却処分である。

という話でした。


昨日の絵。


CERO審査後。