大雷音寺日記ログです。
外食でタケノコ入りメニューが目立つ季節ですな。
強引だがタケノコに関する昔話。
さぁ時間を遡るのだ。

昔々、静岡県伊東市にすんでいた頃。
伊東の山は竹も多く、土地のオーナーはタケノコ取りきれんので知り合いに取ってもいいよんと言う。
ウチの親もなじみの人からタケノコ取りの許可もらっておった。
当時の住処自体が山の上だったので、近所に出かけるだけだったが。
親はある小さい定食屋(下山したトコロにある)の老夫婦と仲良しで、タケノコ取る時は誘っていた。
その定食屋の旦那さんはよほど山登りとタケノコ取りが楽しかったらしく、毎年楽しみにしていたのだった。
だがわしが上京した数年後の事。
旦那さんはアルツハイマーを発症してしまった。
病気の進行は早く、どんどん記憶も人格も薄れて行き、そのうち家の奥に引きこもったきりとなってしまったらしい。
久しぶりにこの定食屋に行ったのは、伊東に帰省した時。
奥さんは厨房に一人で立ち、店の運営を続けていた。
旦那さんは奥に引っ込んだままだったが、やがてのそりと出てきて店の外に立ち山を見上げている。
奥さんによれば、時折じっと山の方を眺め続けるという行動を見せるらしい。
タケノコを取りに行った思い出だけは、病気に冒されることなく残っていたのだろうか。
後日、病院に入院する事になったと親から聞いた。
最後に会ったのは15年くらい前。
今では親も伊東を離れ、あの定食屋に行く事もなくなってしまった。
タケノコと言うと、山を眺め続ける旦那さんの事を思い出すわ。
強引だがタケノコに関する昔話。
さぁ時間を遡るのだ。
昔々、静岡県伊東市にすんでいた頃。
伊東の山は竹も多く、土地のオーナーはタケノコ取りきれんので知り合いに取ってもいいよんと言う。
ウチの親もなじみの人からタケノコ取りの許可もらっておった。
当時の住処自体が山の上だったので、近所に出かけるだけだったが。
親はある小さい定食屋(下山したトコロにある)の老夫婦と仲良しで、タケノコ取る時は誘っていた。
その定食屋の旦那さんはよほど山登りとタケノコ取りが楽しかったらしく、毎年楽しみにしていたのだった。
だがわしが上京した数年後の事。
旦那さんはアルツハイマーを発症してしまった。
病気の進行は早く、どんどん記憶も人格も薄れて行き、そのうち家の奥に引きこもったきりとなってしまったらしい。
久しぶりにこの定食屋に行ったのは、伊東に帰省した時。
奥さんは厨房に一人で立ち、店の運営を続けていた。
旦那さんは奥に引っ込んだままだったが、やがてのそりと出てきて店の外に立ち山を見上げている。
奥さんによれば、時折じっと山の方を眺め続けるという行動を見せるらしい。
タケノコを取りに行った思い出だけは、病気に冒されることなく残っていたのだろうか。
後日、病院に入院する事になったと親から聞いた。
最後に会ったのは15年くらい前。
今では親も伊東を離れ、あの定食屋に行く事もなくなってしまった。
タケノコと言うと、山を眺め続ける旦那さんの事を思い出すわ。
PR
Comment