2016年01月29日 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ

昔書いた日記と重複するが、中華仕事のお話。

上海交通大学と聞くと学校にしか思えんのだが、大昔に勤めたIGSという会社で、PCエンジンのプログラムの仕事を依頼する案件があった。
ワールドビーチバレーと言う、ナムコのスポーツゲーシリーズの冠をちゃっかりいただいたゲームで。
当時ビーチバレーゲームは、テクノスのファミコン版しかなかった。
そいつを穴のあくまで解析してな。

上海交通大学ではゲームのプログラムは初だったらしく、PCエンジン参考用にわしの秘蔵のTHE功夫を提供したさ。
バックエンジニアリング上等の時代だったからな。
でもゲームを1から作るのはムリなので、グラと音素材は用意してプログラムだけ任せるのだ。

わしがやった仕事は画面レイアウトのみ。
メニュー画面にはオネーチャンのケツを意味なく配置した。

水着じゃないが参考画像。


グラは当時のバイトくんひとりだったので、さぞやヘビーだったろう。

開発が始まり少しすると、天安門事件勃発。
担当のメガネヒゲは事件後間もない中国に、様子見に出張に行かされたのであった。
上海の土になるかと思ったら元気に帰ってきたわ。

オミヤゲは男宝（精力剤）。
今では薬局で買えるが昔は貴重品だったらしい。
わしは何の薬か知らなかった。

「何に効くの？」
「なんでも効くアル！」
半分中国人になったメガネヒゲはそう答える。
現地ガイド100元とか言ってたが、もっと使って別なガイドを雇ったのであろう。

「仕事がどうだったかって～？うん順調アル」
命がけの中国出張の報告。

わしは1年で辞めてしまったので、その後どうなったかは知らん。
テレネッツでエグザイルを作る頃には出てたと思う。