2015年01月15日 ヨゼフはダミアンと名乗った

amazonから自動車プラモのオススメが来た。
あんまし興味ないなと思ったが、こんな物見せられたら気になってしょうがない。

サーキットの狼と聞いて血が騒ぐ世代がいるのだ。
高齢者に。

それはともかく。

通勤途中にカトリック教会があるのだが、ダミアン神父の講演という張り紙を見て何かを感じる今日この頃。
わしは6が3つのアレを思ったのだが、ちょっと調べてみたら、過去の偉人だったのか。

ダミアン神父

wikiの記事では、生涯ハンセン病患者のために働き自らもその病で命を落とし、死後英雄とされたと記されている。

ダミアン神父がハンセン病患者のために立ち上がったのは、ハワイに訪れた時。
モロカイ島に隔離され放置されて死んでゆく患者の事を知って、彼らを助けることを決断したのだ。
長期に渡る活動は実を結び、患者の環境は大いに改善されたと言う。
が、皮肉なことにダミアンはハンセン病に羅患しやすい因子を持つ人だった。

病の発症後、ホノルルで日本人漢方医の後藤昌直から治療を受け、一時は回復。
1886年当時でも一応の治療法はあったのか。
しかも日本人がハワイで開業という事は、戦前の日本を垣間見る事ができる。

だが、ダミアンはその後も病状が進行し、3年後に亡くなってしまう。
生前は決して幸福と言えない芸術家や活動家と同じく、彼は死後に色んな連中から祭り上げられた。
そしてハンセン病患者のその後はまるでわからない。
わが国でも2001年まで隔離施設が存在した事を考えるに、推して知るべしという事か。

トゲトゲしい気分で帰宅したのでこんなオチですまんこってす。