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大雷音寺日記ログです。
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オーソン・ウェルズのラジオ放送時代のアメリカのヒーロー物に「ザ・シャドー」というのがある。
コレの映画を10年ぶりに見た。

日本ではまったく馴染みがないけどアメリカでは未だ人気のヒーローらしい。
なんでもバットマンの原型でもあるそうな。

1920年代のチベット。


爪がエンガチョな、アジア一の麻薬王インコー。


捕まえてきたアヘン畑の主が仲間を人質に。


「オマエはワタシにとって父親のようなもの……」
「撃ち殺せ……」

部下に命じて父代わりの仲間ごとぶっころす。


「コレでワタシも天涯孤独だ」
笑えないジョークで殺人を茶化す。

夜は複数のネーチャンとおやすみ。


コイツがラスボス……ではない。
主人公で本名ラモント・クランストン。
後のザ・シャドー。

その後、あまりに悪行が過ぎるのでチベットの高僧に拉致される。
そこで強制的に修行させられて、償いのために悪人狩りをやる事になるのだ。

しかし改心の描写は一切なく、舞台は1930年代のアメリカに。
ここでかなりの違和感が。

ニューヨーク。
そこでは姿を見せず高笑いを残して悪人を狩る男、シャドーの活躍がはじまっていた。
彼はチベットの高僧から、影を残して姿を消し相手の心を翻弄する超能力を授かったのだった。

悪人から助けた相手に正体を明かし、連絡係の仲間とする地道な活動もやっている。
どうやらシャドーの仲間のネットワークはニューヨークに張り巡らされているらしい。

イエローキャブのタクシー運転手も仲間。

タクシーで移動するヒーローも珍しいな。

シャドーの勇姿。アメコミ版に寄せたせいで特殊メイク。


シャドーの強敵となって立ちはだかるのは、ジンギス・カンの末裔シワン・カン。

チベットの高僧の同門の弟弟子だが、彼はかつてのシャドーである極悪人インコーに心酔する男だった。
シャドー以上に相手の心を翻弄する超能力を持ち、次々と市民を自分の兵に変えていく。
ちゅうハナシ。

面白かったのは、かすかなテレパス能力者であるヒロインが悪夢にうなされる主人公の目を見た時。
インコーだった頃の残虐非道なふるまいのビジョンを見てしまう。


残念ながら、この演出の後はイチャつくだけで終わった。

映画は振るわず1作で終了。
素材は悪くないのだが、脚本と演出にツッコミどころ多すぎ。
でも、わしはこの手の映画が大好き。

かのサム・ライミはシャドーの映画化をしたかったが、許可が降りず仕方なくダークマンというオリジナル物を制作。
サム・ライミが撮ってたらもっと面白くなったろうな。
更に近年ではタランティーノがリメイクしようとしたけどコケたらしい。
アメリカに愛されるシャドー。
我が国の黄金バットのようなモンかも。








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▼無題
映像だけ見ると中々クールで、ドラマ「ゴッサム」みたいな警察ドラマ的な内容がさえそうなのですが、監督と表現がアカンでしたか…

しかし、タランティーノ監督までこけるとは(そういう人気があるのに謎のコケ方をする作品は日本にもありますが)
zabara(じゃばら) URL 2018/05/29(Tue)【13:35】 編集
▼シャドーだけに影に消えた
雰囲気はいいんですが、詰めが甘いというか演出が穴だらけなのでした。
グリーン・ホーネットもローン・レンジャーもそうだけど、なぜか過去の名作リメイクはダメダメになる法則でもありそうです。
タランティーノは契約内容が納得できなかったとか、そのへんかもしれません。
日本の映画は全部ダメなので何も期待できませんなぁ……。
ライヲン 2018/05/29(Tue)【23:55】 編集
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