2015年03月07日 だらだら過去帳

毎日アレな日々で特におもしろきネタもないとなると、どうしても昔話に頼りまする。

今宵はタイムドライブである。


もはや文明レベルが今とは違う太古の東京五反田。
TOCの近くにあるマンションの一室に、(株)アイジーエスの開発部があった。


洋モクの煙の立ちこめる部屋に見学に行った時。
そこで見たのは、スタッフ全員でボードゲームをプレイする姿だった。
ファミコンとPCエンジンしかさわった事のないわしは、ゲーム作りのやり方など知らぬ。
この時、ゲームはこういう風に作るのかと思ったが、ボードゲーム持ち出すのはこれっきり見たコトない。

アレは市販のボードゲームのようだったけど、開発中のシミュレーションゲー、シャンカラの検証らしい。
プレイ終了後、ゲームマスター（？）がバランスについて感想を集めておった。
まだインターネッツもなく、PCもアプリも高価でおいそれといじれない時代。
もっぱら企画は紙の上で進行していたのである。

企画書はコピー用紙に手書きや切り貼りで作成された。
シナリオやゲームの進行の説明はともかく、ゲーム中で鳴らす効果音もいちいち擬音で記すのだ。
「ピコン」とか「ブブー」とか。
入社後にRPGの企画やらされた時、わしは「びゅワびゅワ」と書いてこれは何やねんと突っ込まれたが、ホレ、ドラクエで壁に阻まれて歩けない時の音よ。

さてさて、当初アイジーエスにはプログラマがいなかった。
なので企画と絵だけ作って外注に作ってもらうのだ。
むろんそれでうまく行くワケもなく、わしが入社した時、ボードゲームで検証したハズのシャンカラは早々に開発に行き詰まっていた。

やがて次の企画も色々と立ち上がり、サイバーなアレとかもぐらたたきとかスゴい数の弾幕を張り巡らすのである。
そしてプログラマも事務員も、ついでに変な偉い人も本社からやってきてだんだん会社らしくなっていった。
この時αさんにほぼ丸投げで作ってもらったサイバーなアレが一番デキがいいというのが、あそこの体質を表している。


わしは1年足らずでテレネッツに逃亡したので、その後はよく知らんとです。
サイバーが出たのはテレネッツでFZ2開発中の事だった。