大雷音寺日記ログです。
昨日絵。超神仙アベベ。
会社の入ってるビルの3階に行こうとして12階に行ったライヲンです。
さてさて、今日はたまにやる作文公開。
たぶん日の目見ない超神仙アベベのプロット。
敵が誕生するトコ。
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そんな、にぎやかな学園より少し離れた所に、紅い煉瓦の塔がそびえていた。
五行ノ塔。
入り口にはそう記されている。
学園長によれば、数々の歴史的書物が収められた倉庫、という事だった。
古典教師、芦屋火曳(あしや ひびき)という男。
学業の資料を見学する名目で、この五行ノ塔を調べる許可を得ている。
早朝、授業までじゅうぶん間がある時間、芦屋は今日も塔内をうろついていた。
彼の興味は古地図や古い書物。
とにかく古い物に目がない。
衣服も中古、家具はアンティーク。
Amazonもマーケットプレイスしか利用しない男だった。
ここ五行ノ塔には、かなり古い書物がある。
芦屋はその中に、数100年前のものとおぼしき巻物を発見した。
「超克禁呪」なる巻物は、彼の心を捕えて離さない。
嬉々として彼が巻物を紐解くと、奇異が起こった。
ざざざざ……。
黒い茨だ!
巻物に書かれた文字が、まさに黒い茨となって飛び出し、芦屋の体を締め付けた。
昭和のテッカマンをご存じだろうか。
ロボットの中の変身装置でなんだか苦しむアレだ。
あの変身課程のように全身に茨が巻き付いたところで、ダミ声が響いた。
我は道摩(どうま)。
よくぞ我を見つけたものよ。
汝の身を借り受ける。
次に、床に転がる巻物から黒煙が立ち上った。
煙は天狗のような形象を取り、芦屋に迫り来る。
夜中のハワイでいかがわしい黒人に襲われた時よりスッゴイ!
と、芦屋は抗議の一つもできずに掘られいや憑依されたのだった。
身に物の怪が入り込んで来る時、芦屋の意識に見えた光景がある。
巻物の文字に呪を込める、ボロを纏った男の姿。
呪術による、魂のバックアップだ。
芦屋は、まさに呪いの書物を紐解いてしまったのだった。
やがて彼の意識は消え失せ、道摩の魂はその体に同化した。
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よくあるあのネタです。
晴明と道満かもしれない人の子孫対決。
悪役でごめんよ道満どん。
会社の入ってるビルの3階に行こうとして12階に行ったライヲンです。
さてさて、今日はたまにやる作文公開。
たぶん日の目見ない超神仙アベベのプロット。
敵が誕生するトコ。
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そんな、にぎやかな学園より少し離れた所に、紅い煉瓦の塔がそびえていた。
五行ノ塔。
入り口にはそう記されている。
学園長によれば、数々の歴史的書物が収められた倉庫、という事だった。
古典教師、芦屋火曳(あしや ひびき)という男。
学業の資料を見学する名目で、この五行ノ塔を調べる許可を得ている。
早朝、授業までじゅうぶん間がある時間、芦屋は今日も塔内をうろついていた。
彼の興味は古地図や古い書物。
とにかく古い物に目がない。
衣服も中古、家具はアンティーク。
Amazonもマーケットプレイスしか利用しない男だった。
ここ五行ノ塔には、かなり古い書物がある。
芦屋はその中に、数100年前のものとおぼしき巻物を発見した。
「超克禁呪」なる巻物は、彼の心を捕えて離さない。
嬉々として彼が巻物を紐解くと、奇異が起こった。
ざざざざ……。
黒い茨だ!
巻物に書かれた文字が、まさに黒い茨となって飛び出し、芦屋の体を締め付けた。
昭和のテッカマンをご存じだろうか。
ロボットの中の変身装置でなんだか苦しむアレだ。
あの変身課程のように全身に茨が巻き付いたところで、ダミ声が響いた。
我は道摩(どうま)。
よくぞ我を見つけたものよ。
汝の身を借り受ける。
次に、床に転がる巻物から黒煙が立ち上った。
煙は天狗のような形象を取り、芦屋に迫り来る。
夜中のハワイでいかがわしい黒人に襲われた時よりスッゴイ!
と、芦屋は抗議の一つもできずに掘られいや憑依されたのだった。
身に物の怪が入り込んで来る時、芦屋の意識に見えた光景がある。
巻物の文字に呪を込める、ボロを纏った男の姿。
呪術による、魂のバックアップだ。
芦屋は、まさに呪いの書物を紐解いてしまったのだった。
やがて彼の意識は消え失せ、道摩の魂はその体に同化した。
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よくあるあのネタです。
晴明と道満かもしれない人の子孫対決。
悪役でごめんよ道満どん。
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