今日も貼る新作告知。
メドゥサ・タッチ32話「地球に落ちてきた男」アップです。
・倍角版 ・キャラ紹介7
くどいようだがPCオンリー。
実は、話の最後の方は改修した偽装ロボが宗太のお供に付く展開だったんだが、長いのでバッサリ。
以下は没稿だす。
ちょっと長いヨ。
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ささっ!
「シバイタル!」
「ナカシチャル!」
「えっ!」
廊下を歩き始めたオレの前に、ニンジャのように人影がふたつ現れた。
「き、きみたちは」
それは、かつて学校屋上でナンシーに破壊された女学生型偽装ロボ……。
たしかTONDAに回収されて改造されたのだ。

もしや……。
「きみたちは……万が一の時にオレをガードするように命令されたのか?」
「シバイタル!」
「ナカシチャル!」
オレの問いに、彼女たちは物騒な事言いながらうなづいた。
ならば、さっき捕らわれていなかったあいつもいるのではと思ったら……。
廊下にうずくまる巨大なものが見えた。
そいつは手足を伸ばして立ち上がりオレの前に来て言った。
「ヤッツケマス!」

「あー……エウリュアレの命令で隠れていたのだな」
「彼女たち同様、万が一の時にオレをガードするようにか?」
とオレが解説するとロボはうなずいた。
音声のコミュニケーションが取れないのは面倒だな。
だが、元偽装ロボたちがオレをガードしてくれるようだ。
「よ、よしみんな頼むぞ」
「シバイタル!」
「ナカシチャル!」
「ヤッツケマス!」
彼らはやる気がみなぎっているらしい。
オレ達は、会議室H2に向かって進んで行った。
……。
……。
……。
ロボはエレベーターに乗れないので階段で進み、疲れた上にちょっと時間がかかったが……。
件の会議室前に来た。
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ちゅうのが、廊下歩く最中に発生する予定のイベントであった。
それ以前に、宗太の夢の惑星エルムドールの内容がもっと細かったのだが、こんな夢見るヤツぁいまい、てコトでこれもカット。
以下、セリフおこしする以前のプロット。
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自由市民と呼ばれる国民。
が、実態は人生そのものをルーチンワークで送るだけのロボットのようなもの。
エルムドール人青年ソルは、出兵する予定の家庭用ロボットと対話する。

キミとは別れたくはないが、政府の決定は覆せない。
彼らエルムドール人の体内には数世紀に渡ってナノマシンが存在し、遺伝子にも書き加えられている。
これによりすべての細菌とウイルスの脅威は無効。
外傷も即座に治癒し、不死身に近い肉体を持っている。
だが寿命は100年と定められており、時期がくれば眠るように活動を停止し、土へと分解される。
そして、自由な生活を送るかわりに、反社会的、反政府的行動や言動はすべて封鎖されている。
すべてはナノマシンの作用によって、政府の操り人形となっている自由市民。
ソルはせめてもの抵抗で、自分の髪をカプセルにつめ、ロボットの体内に埋め込んだ。
物理的にわたしはキミと存在しつづける。
そういってロボットとの別れを惜しむ。
さらばアジュラム。
ソルがそう言った瞬間、宗太は目覚めた。
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当初は、宗太が起きるとナンシーがいたのだが、メドゥサが離れるわけないのでこれも没。
分岐でキャラ変わるとか考えたが、年またいでも完成しないのでやめた。
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「お目覚めですね」
「ナンシー?」
オレの寝ていたベッドの横に、パイプ椅子に腰掛けたナンシーがいた。
読んでいたらしい本をひざに置いて彼女は言う。
「ご気分はどうですか?」

「ああ……別段悪くもないがそういいわけでもない」
「ところで、なんでオレ寝てるんだ?」
ナンシーはオレの顔をじっと見て言った。
「覚えていませんか?」
「なにを?」
「……オレは」
「そうか、TONDAビル最上階に連れて行かれて……」
だんだん、思い出してきた……。
親父の顔がオレとまったく同じ事。
アジュラムに詰め寄られた事。
「……オレは誰かのクローンだと言ってたな」
そして惑星トーマリアがどうやら現実らしいという事も。
あの時は受け止めきれずに気を失ったのだったな。
だが、今のオレはなぜか冷静にすべて思い起こしている。
フツー、パニックに陥るようなモンだろうが……。
「大丈夫のようですね」
ナンシーはまるで確信していたかのように言った。
「ああ、全部思い出した……どうやら頭がパンクするコトはなさそうだよ」
「ところで、他のみんなは?」
オレはナンシーに聞いた。
「はい」
「まず、ここはTONDAラボの医療室です」
「他の皆様は待合室におります」
「で、ナンシーが代表して付き添いを?」
「はい、容態が悪化するようならドクターを召喚しますが……」
「その必要はなさそうだ」
ふむ、一番冷静なナンシーを残して他の人は待機してるわけか。
「じゃあ、行ってみんなを安心させた方がいいな」
そう言ってオレはベッドから降りた。
「ええ、8号が特に心配しています」
メドゥサ……そうだろうな。
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他に、宗太の意識がロボットの中で目覚めるという展開もあったのだが、収拾つかなくなって没。
なんだか今回のは没ばっかだわ。
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