2021年03月06日(土) 用足侍

昔ゲー。痴女なんてもんじゃねぇな。



昔話といきますかの。

オイルショック。
という糞イベントが太古の昔にありましてな。
無知な庶民が、トイレットペーパーをイナゴのように買い漁るという馬鹿をやらかしたアレ。
去年はオイル関係なくやらかしてたけどな。

かのオイルショックはTV番組にも多大な予算不足を招き、キカイダー01の敵が昔の着包みの色替えだったり、ただの般若の面だったり、子供すら驚愕させる事態となっていったのですよ。
ワルダーのアタマの中はプラモのランナーだしな。

そしてTV番組制作費削減の余波はアニメにも及んでおった。

絵が動くとおカネも時間もかかるよー。
なら紙芝居でいいじゃない。

そんな事誰が言ったか知らないが、そこで誕生したのがTV紙芝居であった。
昭和と言えどあまりに安いなぁ。
でも声優とBGMはついていた。

高齢者でもあまり知らぬであろう、みんなよっといでという朝の番組である。

伊賀の影丸
小天狗はやて丸
真田十勇士

ワタシの拙い記憶にはコレらのタイトルが残っている。
中でも小天狗はやて丸。
コイツはなかなかに記憶に残る事をやってくれた。

父の仇を追って旅する浪人、紫杏之介。
彼はピンチになると人知れず小天狗はやて丸に変身して戦うのだ。
彼の取り巻きには、たしかすばしっこいやつと女子がおった。

いつものように妖怪みたいな剣士が現れて一行に襲いかかるが、どこからともなくはやて丸が現れてズバッと斬って去っていく。
だが、そこに杏之介の姿がない。

すると草むらからのこのこと杏之介が出てきた。
それをとがめる女子。

「もう、先生どこ行ってたんですか！はやて丸さんが解決しちゃいましたよ！」

すると杏之介が言い訳する。

「すまんすまん、ちょっと用を足していたのでな」

おい、不在の言い訳を、ウンコしてました、と言い放ったぞおサムライさん。
自分に好意を寄せる女子に対してな。

他のハナシの内容はすべて忘れてしまったが、おかげでコレだけは覚えておる。
インターネッツの時代と言えど、小天狗はやて丸の情報はほぼ見当たらない。
ビデオすら残っておるまいねぇ。